今更ですが…「EndlessSHOCK2007」1.27夜公演 の感想を!




2005年に「Endless…」になってから、今年で3年目を迎えたわけですが…もう最高!!
一番の感動をもらうことができました。
そりゃね、毎年、毎年「今年が一番!」って思ってきたわけなんですが(^_^;)、今年は所々マイナーチェンジを行いながら、さらに今までの上を行くと行った感じでした。
今までもマスコミでクローズアップされる派手なフライングやアクションだけが売りだったわけではないのですが、今回はこれまで以上にストーリーを重視した舞台に変身を遂げていました。
それぞれの役どころの重要性も増し、同時にセリフも多くなってますし、ドラマ部分を見せたいというコンセプトもはっきりしてきました。
ということで全体を通して、既に「SHOCK」という演目が光一さんの一人舞台ではない!と断言できるものになっていました。
もちろん全てのフライングやアクションにも一切手は抜かれることなく、技術的にはUPしているわけですから、まさに怪物舞台ですね。
そしてそんなショーを2ヶ月で81公演もこなすなんて…まさに本人も怪物(笑)
もはやファンだけでなく、一般の方に観てもらっても、十分満足してもらえる舞台に仕上がってきたな〜とファンとしてはかなり自慢できると思いました。

それでは、これからいくつかのテーマに分けてレポ&感想を!
とっても長いです(笑)。
興味のある方はどうぞごゆっくりご覧くださいませ。

まずはキャストの感想から…
数年ぶりに加わったトーマ(生田斗真くん)の成長ぶりも目を見張るものがありましたね。
彼は外部の舞台にも出演していて、そこで得たたくさんの刺激を、今回はSHOCKカンパニーに向けて発信してくれているのではないかと思っています。
そして観る側にしてみると、今まで演じてきたキャストの中では、光一のライバル役として一番ふさわしい演技ができているようにも思えます。もちろん今までの(Endlessに限って言えば)「ツバサ」と「リョウ」、二人もそれぞれに素晴らしい演技を見せてくれたのですが。
斗真がトーマ(なんかややこしいですが)に命を吹き込んだ今回の解釈は、観るものの共感を得るということで成功している!と思いました。
そしてトーマの演技が全体のベクトルの方向を揃える(光一さんがよく言う「相手役が変われば、おのずとこちらの演技も変わる)…という意味でも成功しているのではないかな?と。
いい意味で、カンパニー全体が刺激を受けて良い方向へと向かっているような気がしました。
そして今回リカ役に抜擢されたのが松本まりかさん。
身長160cmで、光一さんとのバランスは3作の中で一番Good!華奢でキュートな面持ちですが、根性ありそうです。
なんせあの座長から飛び出すとてつもないアドリブに食らい付いてますからね(笑) 
あまりのアニメ声でビックリ!という情報が事前に入ってましたが…驚いたのは第一声だけ(やっぱりこれはある意味衝撃・笑)で、あとは慣れですね。
途中からはまったく違和感なくなりました。
シェイクスピア劇のアン王女などはかなり良い感じだったと思います。
ただ、ファンの間で広がっている「ロミオとジュリエット」のKissシーンがマジKissだと…いう噂。
私が観た限りでは、してない…ように思ったのですが?
ほんとのところどうなんでしょう?ま〜私的にはしてても全然OKなんですが、実際、本当にしているならもっと堂々と見えるようにするのでは?と思っているからかもしれません。
MAですが、今回ますます個人個人のキャラが立っていて、特に最高なのが町田くん!
光一さん好き好きモード全開で(笑)、彼が舞台上にいるとついつい目でその行動を追ってしまいます。
一幕の千秋楽後の楽屋シーンで、コウイチのシャンパングラスを愛しそうに撫でてポケットにしまうシーンでは、会場からクスクスと笑い声が漏れてましたね。
そういえば屋良くんが髪を短く切ってて、すごい少年ぽくなってました。
可愛かった。
そして今回ラターニャがいません。
その為、二幕の最初…コウイチが劇場の楽屋に戻ってきたときのシーンに変更がありました。
今まで聞いたことのない曲だったので、これが今回唯一の新曲かと…
MAと踊るステッキダンスがとってもキュートです♪
埃だらけのシルクハットに、コウイチが居なかった一年という年月を感じさせて、楽しいダンスの中に(本当はもうコウイチはいないんだと知っている観客にとっては)切なさも感じられるシーンに仕上がっいます。

次はお芝居の構成や内容についてですが…
すっきりして随分とわかりやすくなったな〜というのが第一印象でした。
一幕の屋上シーン「今の俺たちには限界なんてないんだよ」っていうコウイチのセリフが、ぐんと自然になった気がしました。
今までの少し芝居掛かったいかにもミュージカル調(2005年のDVDに残ってるシーンは特に)があまり好きではなかったので、このシーンで「うわ〜良くなってるぅ♪」と思ってしまいましたね。
また、今まで一番気になっていたオンブロードウェイ劇場での公演、2幕でトーマが出とちる場面では、光一がダンスしながら何度も振り返ることで、トーマが居ないことを確認している風な芝居をしていました。
その後の楽屋シーンに繋がる重要な部分でもあるので、うん、これは正解だなと。
そうそう、ワールドアドベンチャーの「ジャングル」では、ダンスが昨年と少し変わっていました。
私は今年の方が好きですね♪
全編通して私が一番好きなダンスは、二幕最初の「in The Cemetery」なんですが、今年も光一ワールド全開で惚れ惚れしてしまいました。
この曲はDVDの再生回数もダントツです!(笑) 
endlessになる前の「My true」も大好きだったですが、それも今は映像になっている「1/2ソロツアーDVD」で事ある毎にリピートしております。
現実味のないおどろおどろしい風情が光一さんにピッタリと嵌る感じがたまらないですね。
さてトーマとリカの告白シーンは、怒鳴りあいが少々気になるところではありますが、感情がこもった涙ながらの迫真の演技です。
鉄の涙腺を持つ光一さんもウルウルしているのがよく分かります。(別の日には、彼がポロリと涙がこぼしたという情報も…うっわ、見たかったなぁ〜) 
このシーン、去年観た時は説教臭いセリフが続いて実際よりも随分時間を長く感じたのですが、今年はかなり自然だったような気がします。
コウイチが自分の運命を受け入れるときの表情も、去年よりかなりしっくりきたように思います。
観ている私も、トーマの気持ち、リカの気持ち、そしてコウイチの気持ち、それぞれに対して去年より大幅に感情移入できました。
そしていよいよラストステージへ…
今回も石川直さんが出演なさっています。
昨年までと同じく石川さんのドラムソロが二幕のオープニングを鮮やかに飾ります。
続く光一のリボンフライングへの流れも違和感がなくなっていて、自然に観ることができましたね。
その後は和太鼓共演にドラムバトル、息を呑むシーンの連続です。
昨年登場していた竜の演出部分が削られてすっきりした分、今年は難易度があがってました。ただ、光一さんは少し疲れが出てきているのか、和太鼓のシーンでは時々リズムが数分の一拍くらい遅れる部分があり少し気になりましたが、ドラム&パーカッションバトルでは素晴らしい競演を魅せてくれました。
光一さんの疲れ…といえば、他のシーンでも足がふらついたり、もつれて転びそうになる場面が2度ほどあり、そのたびにドキッとしましたっけ。
そろそろ折り返し、疲れもピークを迎える頃だと思うので、怪我や病気には十分気をつけて欲しいな…と思うファン心でした。
ところで、昨年は「大桜」だったコウイチの最期のシーンが、今年は「夜の海」のラストになっていました。
真っ赤な衣装のまま倒れるコウイチ。
続く大桜のシーンでは全員が真っ白の衣装なので、一人赤い衣装のコウイチはまさに命の終わりをイメージしているようでもあり切なくなりました。
真っ赤な衣装をヒラヒラと翻して「夜の海」を踊る光一さんが大好きなので、余計にそう思えたのかもしれません。
そしていよいよラストシーンへと向かいます。
カンパニーの成長を喜びながら、自分は天へと昇っていくコウイチ…ここまでの流れがとてもスムースで、コウイチの最期を1曲前に持ってきたのは演出的にも大成功かもしれません。

次は、「SHOCK」を語る上で絶対に外せないフライングと階段落ちについてです。
ほんとにこの人は何回飛べばいいんでしょう?
今回も何度飛んだか?
憶えてません(泣) 
オープニングにジャングル、リボンにラダー、逆さ吊りのロープ回転技もあります。
そして今回の目玉は2階席へのスタンディングでした!
私は1階席から観ていたので、そのシーン(ラダーのラスト)では後ろを見上げるような形になっていたのですが、小さな足場の横にあるポール状のものをガシッと掴むようにスタンティングするところまでしか分かりませんでした。
2階席で観劇した方の話だと、ぐるっと2階席を見回すように見得を切って、再び後ろ向きのまま1階席上空に引き戻されるそうです。
想像するだけで怖いわぁ〜!!
それにしても光一さんの飛行姿勢は、相変わらず美しいです。
オープニング直後の黄金衣装で飛ぶときなんて、マントまでが身体の一部のようにさえ見えます。
一点吊りであそこまでの飛形を保つには、日頃のトレーニングがものを言うんでしょうね。
いや〜ほんとに美しいです!
そして今年もあった階段落ち。
高さ8m22段の階段を一気に転げ落ちます。
それだけでも決死の技なのに、階段の幅はおおよそ光一さんの身長ほどなのですよ。少しでも回転の軸がぶれればすぐさま怪我に繋がってしまう、まさに大技です。
実際のところ、ファンとしてはそろそろ階段落ちは止めてくれてもいいのに…もうそこまで身体張らなくていいよ〜(>_<)って感じなのですが、本人が頑張るうちはひたすら無事を祈るしかありません。
でもね、血まみれで階段を転げ落ちた後の悶え苦しむコウイチの様は、不謹慎ながら…マジ萌えです。
すいませんっ<(_ _)>

さ〜いよいよ最後に、今公演中に気付いたハプニング等を…
@どのシーンだったか(多分一幕だった)覚えてないのですが、背景が途中(下から1mほど上がったところ)でストップしてしまいましたが、キャストはそのまま演技を続けていました。
Aジャパネスク「マスク」のシーンで、仮面の具合が悪かったのか?
何度か装着しようと試みていた光一さんですが、その後即座に使えない仮面を後方へ投げ捨て(これがまた男前!)、多分ダンサーさんが拾ってたように思いましたが、その後コウイチは衣装のみ次々とチェンジしたものの、衣装に合わせて仮面はチェンジできないため、最終的に剥ぎ取る1枚をずっと装着したままでした。(投げ捨てた仮面はおそらく5枚分です)
B上でも書きましたが、光一さんが二度ほど足がもつれて転びそうになった場面がありました。
C一幕の公園シーンで、ベンチに座りながらしきりと頭を掻くコウイチ。どうやらダンスの途中で誰かの手が当たったらしく「誰だ俺の頭叩いた奴?」とアドリブを。
犯人はリカでした(笑)
D二幕のパーカッションバトルの初っ端、ぶら下がっているシンバルを直さんが叩いた瞬間に、それがちぎれて吹っ飛びました。
次にジャンプしてそれを叩く(コウイチとクロスする)場面では、何事もなかったように空を叩いてましたね。
多分他にもボロボロとあったのですが、既に観劇からかなり過ぎてしまって忘れてしまったものもあると思います。(一つ思い出しました。二幕の最初、コウイチが病院で息を引き取るシーンが、今までは舞台に向かって右側の壁面でしたが、今回は左側に変更されていました。)
とはいえ、ハプニングやトラブルは舞台が生き物である証拠でもあり、それが大きな怪我に繋がらない分には、ある意味観客も楽しみにしている部分かも…ですね。
その日によって違うアドリブやハプニングまでもが、何度も観たくなる舞台である所以かもしれません。
もちろん、年々日々進化し続けている舞台だからこそ!であることは言うまでもありません。

全体通して、今年の「endlessSHOCK」は3年目を迎えてカンパニーの結束力も増し、益々熟してきたな〜と感じを強く受けました。
光一さんの壮絶なまでの美しさや(昨年一緒に観劇したお友達は「生きてそこにいる人間とは思えない。色が真っ白で、まるで蝋人形のようだった」と)、クォリティーの高いダンスは筆舌に尽くしがたいものがあります。決して大きな身体ではないのに、ダンスの大きさと言ったら…他の誰にも引けを取りません!この人のダンスは本当に美しい!溜息もの…
そうそう余談ですが、今回偶然にも「450回目」という記念すべき公演に入ったので、終演後もカーテンコールを願って10分近くは拍手を続けたのですが、残念ながら光一さんは出てきてくれませんでした。
でもきっと観客の拍手は届いている!と信じて、今年も帝国劇場を後にしました。
また来年…再びコウイチに逢えることを願って。

                          完
 
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